先日の生瀬さんとの飲み会では
「グレちゃん、いつも話聞いてくれてありがとね」
と。
いやいや、こちらこそですよ。
周りの人たち、みんな優しくしてくれるし
気を使ってくれるけど、
家族が病気になった経験がないと
分かってもらえないことってあると思う。
生瀬さんは残念ながらご主人が亡くなって、
わたしとは状況が変わってしまったけど
それでも周りにいる中で
気兼ねなく話せるのはこの人。
昨日は嫌なことも上書きされて忘れちゃう、
って言ったけど、
忘れられないこともやっぱりある。
(ジョギング中の金杯花)
(去年の花の頃はいつもグレ夫と一緒に散歩してたな)
以前、まだグレ夫が退院してまだ数ヶ月のころ
初めてひとりで留守番させて出かけたら、
大騒ぎしーの、大泣きしーの、で
大変だったことがありました。
このとき一緒に出かけていた職場のNSに翌日、
その話をうっかりしてしまったら
「ミエル君を買ったらどお？」
と言われたのですよ。
「ほらー、◯◯さんが持ってたじゃない」
ミエル君って知ってます？
今もあると思うんだけど、、、お人形です。
話しかけると返事をしてくれたり、
歌を歌ってくれたり。
NSと一緒に働いていた老人ホームで
◯◯さんていう入居者の方が持っていました。
寂しいお年寄りを慰める？お人形。
わたし、がーん、、、となりましたね。
確かにグレ夫は、わたしが出かけて
寂しくて大騒ぎをしたと思いますが、
ミエル君、、、
それ、90歳過ぎのお婆さんが持ってたんだよね？
わたしは自分の夫の話をしてるんだけど？
わたしの夫はあなたの夫より若いわよ？
あなたの夫、ミエルくんで遊んだりするの？
なんならあなたよりうちの夫の方が若いのよ？
なのにミエル君て、、、
正直、馬鹿にしないでよって思いました。
グレ夫のお昼ご飯を毎回用意するのが大変、
という話をしてしまったこともあります。
「えー？カップ麺でいいじゃん？」
「えー？ダメ？」
これを言ったのは金麦。
あのさー、退院してきたばかりの家族に
カップ麺。
あなたはそんなことするんだ？
NSも金麦も以前の職場のときからずっと
親しくしています。
グレ夫が入院したときもほんとに心配してくれて。
なのにごめんなさい。
わたしはこのことをずーっと根に持ってるの。
もうグレ夫の愚痴、
話さないように気をつけようと思ってるの。
こんなに若いのにこんな病気になっちゃって、
なんでわたしだけが
こんな目に遭わなきゃいけないの、、
って僻んでるんだと思う。
だから人が何気なく言ったことや
解決してあげようと思って言ったことを
素直に受け取れない。
もっと病人の気持ちになってあーしてみたら？
こーしてみたら？なんて言われると、
あなた、他人事だからきれいごと言えるのよ、
とか思っちゃう。
あああ、そうです。
悪いヤツなんですよ、わたしは！
