グレ夫が歯医者にやってきた。

歯医者に行くならおまえの歯医者に行く、

と、グレ夫が言い張ってます。

yugre.hatenablog.com

 

夫が職場に来るのはなんとなく恥ずかしいし、

私が連れて行くとしたら

アシストにつくのは同僚でしょ?

それも申し訳ないし。

 

それに何より、

歯医者は古いビルの2階。

エレベーターなんてない。

20段以上の階段がある。

しかも手すりは左だけ。

 

はい、却下。

 

、、、、と思ったらね。

突然手すりがついたのよ!

右側にも!

大家さんどうしたの!?

ケチなのに!

 

うちの患者さんたち、

お年寄りが多いから喜んじゃって。

「先生ありがとう!」

ってみんな言うんだけど、

つけたの大家さんだからね、、

 

そしてグレ夫は

1人でバスに乗って来るから、と。

「おまえの仕事の日に行くよ」

「だから先生に頼んでよ」

 

頼みましたよ、先生に、、、

先生はもちろん快くOK。

翌日にたまたま空いていたコマに

入れていただくことにしました。

 

新患だから早めに来い!と

40分も前のバスに乗るよう指示。

最悪乗り遅れても予約時間に間に合うから。

(私の職場、激近です)

(バスがすぐ来ればドアドア12分!)

 

そうしたら予約の1時間も前から

緊張しちゃったのは

グレちゃんの方、、、、(^◇^;)

だって1人でバス乗るの初めてだし!

そわそわしてお会計間違えちゃったよ、、

 

時間の25分前にグレ夫登場。

午後からのOJTの都合でグレちゃんは受付業務中。

グレ夫の時だけ

アシストを代わることになってました。

 

じーっと仕事中のグレちゃんを観察してる様子。

 

そしてグレ夫の順番がやってきた。

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(お散歩中シリーズ。これもサルビアの仲間)

 

私が前の人のお会計を終えて行くと

グレ夫はもうユニットに乗って

紙エプロンもつけてもらってました。

 

先生が病気のことや

飲んでるお薬のことを聞きます。

か細〜い声で答えるグレ夫。

 

おい!もっと大きな声出るだろ!

家ではもっとペラペラしゃべってるじゃん!

なんでそんないかにも病人っぽい

雰囲気かもし出してるわけ〜

 

どやしつけたいとこだけど

先生いるのでそうも行かず診察が始まります。

お口の中の様子が画面にデカデカと

映し出される、、

あ、思ってたよりはキレイ。

でも下の前歯の裏側には歯石と着色が。

右上の奥歯の生え際と隙間にはプラークが。

典型的な汚れの残り具合ですかね。

右利きの人はみんなこんな感じですよ。

 

次にレントゲン。

グレちゃん、テンパっていたのか

画像保存の手順をミス。

なんか妙にソワソワしちゃって落ち着かなくて

うっかりしっぱなし、、

やっぱり家族が職場に来るのって良くないわ〜

 

先生と一緒にレントゲンの画像を見ます。

あ、親知らずが1本横向きで埋まってる。

あ、、神経抜いてる歯が3本もある!

意外と虫歯多かったんだね、、

知らなかった。

以前会社の病院で

親知らずを抜いたのは知ってましたが

結構な虫歯もあったのね、、

 

でも1年以上も歯科にかかってない割には

とても状態はいい、と。

あとから先生が言ってたけど、

正直言ってもっとずっと悪いのを想像してた、

って。

口の中も左側が麻痺してるので、

食事のあとうがいをすると

食べたものがたくさん出てきたりします、

という話をしてたからかな。

 

グレ夫が言うには、H病院では入院中、

3食終わるごとに歯磨きをさせられた、そうで。

自分でできない人は看護士がやってた、と。

きっとそれが良かったんでしょうね。

 

そしてクリーニングをしてもらいます。

 

今どきの歯医者では

排唾管を使うところが多いようですが、

うちは年配の患者さんが多くて

あれを痛がるので使ってません。

昔ながらのバキュームです。

バキューム使ってる時は

お口の中をガン見してるわけですが、

人のお口の中って、

ほんとーに千差万別です。

 

口の中が小さい人、大きい人、

下顎がすごく浅い人、深い人、

舌が大きくて喉の奥が全然見えない人、

舌の力がむちゃくちゃ強い人、

舌が全然動かない人、

(動かない人は治療しやすい)

(私は死んだ舌と呼んでいる笑)

舌がずーっと動いてる人、

そして舌がこっちに寄って来る人。

 

この舌が寄ってくる人は厄介です。

バキュームの先はもちろん、

スケーリングの先や

歯を削ってるバーの先に舌が寄ってくるんです。

バキュームなら吸い込まれるだけですけど、

バーに舌が当たればケガをします。

なので治療している方へ舌が寄ってこないように

先生もミラーなどで押さえますが

アシストもバキュームで舌を避けるのです。

だけど力強い舌の人はすごい大変で、、

両手でバキューム押さえても押し返される!

まさに悪戦苦闘。

 

グレ夫の口の中の写真を

小型カメラで撮っている様子を見て

なんとな〜くイヤな予感はしていたのですが、

グレ夫は最悪の!

舌が寄ってくるパターン!

そして舌力がめっちゃ強い!!!

何なら今まで経験した中でダントツ1位

なんですけど!!

 

「先生!」

「すみません!」「すみません!」

バキューム使いながら謝りまくるグレちゃん笑。

だってやりづらさダントツだよ!ダントツ!

先生むっちゃ苦労してる笑。

「大丈夫、大丈夫」

って言ってくれるけど全然大丈夫じゃない!

そのうえ口を閉じようとするのよ!

なんで!?

バキュームが挟まって動かないよ〜

「パパ!口開けて!」

声かけても無視〜

ひーーーっ!

連れてくるんじゃなかったーーっ!

 

それでも先生、根気よくお掃除してくれて、

手用スケーラーも使って

細かいところまできれいにしてくれた、、、

 

ありがとうございます、、、

 

なんとか診療が済んで、お会計ですが

社員とその家族は保険分の請求をするだけで、

負担分は取らないことにしてるから、と

請求ナシ。

こんなに面倒くさい患者だったのに申し訳ない、

グレ夫さんも先生にお礼お伝えくださいな!

 

待合室にいたグレ夫が戻ってきて

先生と話し始める。

離れたところにいたからなに言ってるか

よく聞こえなかったけど、そのうちに、、

え?泣いてる??

泣いてるのっ!?おいっ!えっ!?

 

なんか

グレちゃんは転職してから

モチベーション高く働けているようで

とても感謝している、

自分の病気ではご迷惑をかけて

大変申し訳ない、などと話しているうちに

またまた感情がたかぶって泣いてしまった、

と、、

 

やめてくれよー、

なんかグレちゃん、病気の夫を抱えて

本当にかわいそうな人、みたいな感じに

なっちゃってるじゃないのよー、

むっちゃ恥ずかしいんだけど!

 

思わず頭をポカッとやりそうになりました、

(が先生の前なので必死にこらえる)

 

グレ夫が危なっかしい足取りで

階段を降りて行くのを見送ったあと、

「あんなに舌が動くって、、」

「病気と関係あるんでしょうか?」

と先生に聞いてみました。

 

「うーん、反射の問題なんだよね、、」

はっきりとは分からない様子でしたが

グレ夫の前では大丈夫と言っていたけど、

やっぱり先生もびっくりしたようです。

 

爪を切るときなども

指にすごく力が入って動かすので

なかなか切れないんです。

自分の意思じゃなくて、勝手にそうなる、

と言ってました。

これが病気のあとからなのか、

それとも前からそうなのかは

分かりませんが。

 

1人でバスに乗って出かけてくることができて

大進歩の日でしたが、、

だってバスの乗り口の段を上がって、

割引証見せて支払うだけでも

1人だと大変ですよね?

だけどその嬉しさより

あのすごい舌見ちゃった衝撃が大きくて

なんだかなぁ、、

そのうえ先生の前で泣くしさぁ、

 

全くとんだ1日だったわ。

 

「歯は大丈夫だったから心配いらないよ」

グレ夫に伝えてくれと先生が。

「次は3ヶ月検診でいいからね」

えっ?

3ヶ月後、また診てくれるんですね?

でもなぁあの舌がなぁ、むっちゃ疲れるよなぁ。

 

この病気のあと歯医者へ行かれた方

多いと思うんですが

(歯周病脳卒中関係あるって話されますよね)

舌とかどうでしたかねぇ?

 

他の人がどうなのか気になる〜