誰にも知られずにいなくなるのはどう考えてもグレ夫には無理ですな。

さて、、グレ夫がまた大騒ぎして

何もかもが嫌になったグレちゃんが

ボイコットしてやるー!と決めた日のことです。

(ボイコットっていま死語なんですか?)

 

その日は昼まで寝室に閉じこもっていましたが

さすがにお腹が空いたので

グレ夫が自分の部屋へ入ったタイミングで

階下へ降りていくと、しばらくして

グレ夫もしれっと降りて来ました。

 

ガン無視。

この短い間ににスコーン食べたグレちゃん、

また寝室にこもります。

グレ夫はなにも食べてないみたいだけど

冷蔵庫にはちゃんとすぐ食べられるものが

入っているのです。

おにぎりもパンもあります。

チンするとかトーストするとか、できるよね?

なんならインスタントのラーメンだってあるよ。

 

だけど何かしてる気配はない。

洗濯物を片付けたりしてたらまたグレ夫が

2階へ上がって来た。

その間にまた下へ行くグレちゃん。

翌日から連勤だから

昼食と夕食の用意をしておかないと、、

と思ったけど、

ボイコットならそんなことする必要ないんだ。

自分で勝手にすりゃ良いよね。

 

あ、、今日の訪問リハビリどうしよう?

もう死ぬって言ってる人が

リハビリする必要なんてある?ないでしょう。

キャンセルしようか、、

などと意地悪く考えていたら

またグレ夫が下へ降りて来た。

 

「グレちゃん、、」

何か言いかけるけどシカトでまた2階へ。

謝るつもりがあるのかな?と思ったところへ

息子からLINEが。

「お父さんからLINEきたよ」

「体調が悪いみたいだけど大丈夫?」

「お母さんは家にいるの?」

 

また息子に余計なこと言ってるな、、、

なんで体調が悪いことになってるわけ??

すこぶるお元気じゃないですか。

 

またグレ夫が自室へ行ったので

わたしも階下へ。

お茶を飲もうとしてたらまたグレ夫が降りて来た。

追いかけっこかーい。

 

「グレちゃん、、」

「ごめんなさい、、、言い過ぎました」

キッチンにいたわたしの背後に寄って来て

グレ夫が言いました。

言い過ぎたとは??

「ハワイのこととか、」

 

そうそう。

娘がグレ夫が60歳になる誕生日の頃に

ハワイに連れてってあげる、と言ってくれたの。

この病気になってH病院へ転院して

最初の医師との面談のとき

「僕はまた家族でハワイに行きたいんです」

「いつごろ行けるようになりますか?」

って先生に言って

周りのみんな、えっ、、?ってなった。

 

「行きたいって言ってたよね」

それを覚えていた娘が言ってくれたのに

「オレは行かない」

「2人で行ってくれば?」

とかも言いやがったんですよ、、

 

ふん!

だけどグレちゃんが怒ってるのは

そんなことだけじゃないよ!

死ぬって言えばわたしが困ると思ってるでしょ。

グレ夫にとって

心配して注意をする娘やわたしは悪者で

離れて暮らしているから優しい言葉しか掛けない

息子だけが良い人なの。

KOの精神科にかかるきっかけになった

娘への「しね!」って暴言のことも

もう忘れてる、、

みんなオレのことが嫌いなんだ、

困らせてやれば良い、

オレの心配をさせてやるぞって思ってる。

分かってんだぞ?

 

「ごめんなさい」

「さすがにちょっとお腹が空きました」

お腹かよ?いつもお腹なんか空いてない、

食べなくたって良いんだって言ってるくせ、、

自分でなんとかして食べたらどうなの?

「できません」

できるんだけどね、やらないだけだよね。

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(クリスマスローズもやっと咲きました)

 

はぁ。でもこんなことしても意味はない、、

わたしだってこのグレ夫を置いて

どこかへ出ていけるわけもない。

それに、、怒ってるのって、ほんと疲れる。

 

5月にいなくなるって2度と言うな!

と話して許してあげることにしたよ。

まぁこうなることは初めから決まってたけどね。

 

しかしさー、

行方不明だと迷惑かからないだろ?って、、

おかしくない?

警察にも行くし探しまくるでしょ?

放っておく人はいないでしょ?

大迷惑じゃん!

それに「スマホは置いていく」って言ってたけど

PASMOも置いてくの?

バスや電車に乗ったら履歴が残るわよ?

クレジットカードだって履歴が残るわよ?

現金そんなに持ってるの?

しかもこんなに目立つ人なのに、、

目撃情報出まくりでしょ。

 

誰にも知られずにいなくなるなんて

そんなに甘かないっちゅーの。