お食い初めの日に泣くグレ夫

感激して泣いたわけじゃないよ、、、

全く。

困って困って泣きたいのはグレちゃんの方でした。

 

バスの乗り継ぎの関係で

ずいぶん早く約束のお店に着いてしまった

グレちゃん夫妻。

すでに開店していたので先にお部屋で待つことに。

 

人気店だけあって休日のランチどきの店内は

賑わってる。

そんななか、案内された部屋は和室、、、

まさかの掘りごたつのお部屋。

上がり框にはもちろん手すりなんがない。

泣き出すグレ夫。

 

「嫌だ、無理だ、座れない」

「この部屋じゃないんじゃないの?」

でも部屋の床の間には

祝・お食い初め、って飾りがあるよ。

赤ちゃんが寝られるように

お布団を敷いたキャリーも置いてある。

間違ってない。

多分、椅子じゃないとダメっていうのが

ちゃんと伝わってなかったんだろう。

 

「部屋を変えてもらってよ」

とグレ夫はしつこく言うけどそんなの無理。

こんなに混んでるし、

奥の方からひっきりなしに礼服の人たちが

出入りしてる。

息子たちはずいぶん前からここを予約してたよ。

他が空いてるとは思えないし

勝手に部屋を変えることもできない。

 

それに、

床への立ち座り、何度も練習してるじゃない。

今年はお花見でシートに座れるように

訪問PTと練習始めたって言ってたじゃない。

できるって。

やってみようよ。

 

「帰る」「無理」

全然言うこと聞かないグレ夫、、

ほらね、何が

「なんでもグレちゃんの言うこと聞く」だ!

肝心のときに聞いてくれたことなんて

ただの1度もないじゃないよ。

他のお客さんがみんなこちらを見ていて

グレちゃんの方こそ泣きたいよ、、

もう全部放って帰りたい、、

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(ラベンダーもほころびかけるいいお天気でしたけどね、)

 

お店の人が椅子を持ってきてくれたけど

これまたグレ夫の苦手な籐の丸椅子。

「これはこわいヤツ、」

大丈夫だって、押さえてるから。

頑張ってみるしかないんだって。

 

こういうとき、わざとヨロヨロするグレ夫。

だけど別に普通に椅子に座って靴を脱いで、

段を上がるだけじゃんね。

杖もあるし、がっしりした引き戸につかまれる。

 

座る前にトイレに行っておいた方がいいよ?

と何度も声かけたけど

これも言うこと聞かないグレ夫。

「飲んだり食べたりしないようにするからいい」

そんなバカな、、

お高いお料理が出てくるだろうに

手をつけなかったらみんな気にするでしょう。

お残しは許しませんぞ?

「行きたくないんだからしょうがないでしょ!」

また泣くグレ夫。

 

ヨロヨロと部屋に入って、

今度は畳に腰を下ろさないとだよ。

「床への座り方、忘れちゃった」

大丈夫、ゆっくり片ひざ着いて、

横座りするんだよ。

案外さらっと座れたけど

今度は掘り炬燵の中へ足が入らない。

テーブルが低すぎて畳との間の隙間が狭いから

装具がついてるグレ夫の左足が入らない。

ほらちょっと傾けて、、

 

テーブルに脚が少し当たるだけで

「痛い!」を連発するグレ夫、、、

やっと足を入れて、お尻に座布団を入れて、

準備完了したときにはグレちゃん疲労困憊です。

早めに着いて良かった、、

こんなのヨメちゃん家族に見せられないよ。

 

とまぁこんな感じで始まった

お食い初めの集まりでしたが

マゴちゃんたちが到着すると

グレ夫のご機嫌はすぐに直りましたよ、、、

食事もおいしかったせいかほぼ残さず食べ、

ビールまで飲みました。

(トイレへは立たず)

 

騒いだときは、

まだ誰も来てなくて良かった、、って思ったけど

もしかして、もうみんなが揃っていたら

あんなことはなかったのかもな。

グレ夫、外っ面いいからね。

だけどもちろん、来月のお宮参りは

椅子席のお店を予約してくれるよう、

息子に念押しはしておきました。

 

こんなことばっかりいつまで続くのかなぁ、、

グレちゃんもそろそろ限界ですぞ?